【レバノン】カディーシャ渓谷 [レバノン]
カディーシャ渓谷と神の杉の森(カディーシャけいこくとかみのすぎのもり)は、レバノン中央部のレバノン山脈にあるカディーシャ渓谷と、そこに群生しているレバノン杉を指す、ユネスコの世界遺産(文化遺産)登録名称である。
なお、登録名にあるcedarsはヒマラヤスギ属(レバノン杉はその1種)を意味し、通常「杉」または「スギ」と日本語へ訳されるが、現地に自生する樹木はスギではなくマツに近縁な種である。
概要
レバノン山脈最高峰のコルネ・エル・サウダ山(標高3,087m)の山域にあるカディーシャ渓谷は、レバノンで一番の景観とも言われている。カディーシャ渓谷は、レバノン杉が2004年現在も自生している地でもある。
レバノン杉
レバノン杉は、紀元前にフェニキア人の繁栄の原点になったことでも有名である。フェニキア人は、当時レバノン山脈全域に自生していたレバノン杉からガレー船を始め、船舶の建造材として使用。また、木材や樹脂をエジプトなどに輸出していた。
レバノン杉は長年の伐採がたたり、2004年現在は1200本程度が残るだけになっている。また樹齢1200年以上のものが、400本ほど残っている。
また、レバノン国の象徴として、国旗中央にレバノン杉が描かれている。
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